第3回審尋結果

「神奈川フィル不当解雇、撤回させよう!」トップ

神奈フィル審尋

 9月20日、横浜地裁で第3回審尋が行われました。同日、8時から裁判所前で宣伝行動を実施。30分で400枚のビラが配布されるなど関心の高さを感じました。ビラ配りの間ずっと訴えを真剣に聞いてくれている女性もおり、「こんなひどい事が行われていると知らなかった。どのような応援が出来ますか?」との問いかけに、「神奈フィル良くする会」への入会を説明しました。

 審尋では、賃金仮払いと地位保全の申立てについて、楽団は、解雇理由にある「杉本・布施木は下手である」と主張する指揮者の指摘についての陳述書は出さないと主張。

 私たちは、「不当労働行為について証明したい」「労働委員会にも申立てをする用意がある」と裁判官に伝え第三回の審尋は終わりました。

大幅な給与減額を楽団が提案

 不当解雇を受けて約半年近くなりましたが、当局の組合役員を狙った目的が少しずつ明らかとなってきました。

 新公益法人移行に伴い、当局は、「楽団員の給料を歩合制にしたい」との考えを示してきました。楽団の示す資料によると、62人中30人の楽団員の給料が減額となり、最高の減額は6万1千円余となります。又、今回導入された、楽団員の出番を当局が管理するルールと併せると、90%以上の楽団員が給料減額になる懸念があります。

 オーケストラは曲の編制により出演回数に差が生じます。例えば古典の曲が続いた場合、打楽器や金管楽器などは必然的に出番が少なくなります。月に4日から5日という事も珍しくありません。40歳の楽団員が月5日出演の場合、新公益法人移行後の給料は楽団当局の示した案では、月15万円(減額40 %)にしかなりません。公務公共一般労働組合としては、このような非人道的で理不尽な運営を許しておく訳には行きません。今後は不当解雇の撤回をよりいっそう求めると共に、楽団員の生活を無視した不利益変更とも闘っていきます。